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【ロードバイク洗車】水あり 洗車 ・水なし 洗車 のやり方と注意点について解説します

自転車 メンテナンスピット

ロードバイクの洗車方法で短時間できれいになる洗車方法である水あり 洗車 。だが、思わぬデメリットも。
今回はロードバイクの洗車について解説いたします。

ロードバイクの水あり 洗車 とは

ロードバイクの洗車には水を使う洗車と水を使用しない洗車があります。
どちらもメリット・デメリットがあります。
またロードバイクの使用用途やどの程度まできれいにするかにより水あり、水なしどちらで洗車を行うか判断することになります。
水ありとは車体の洗浄に水を使用する洗車方法であり、スペースと水道を必要とします。

水あり 洗車 のメリット・デメリットとは

水を使った洗車のため使用した水を排出しなければさびが発生する可能性があります。
また、グリス部に水が残っている場合、グリスが乳化して本来の性能を発揮できなくなります。
逆にメリットもあります。水なし洗車にかかる時間に比べて短時間できれいになります。
水なし洗車よりも使用するケミカル量が減る傾向にあります。
一度に多くのロードバイクを洗車しなければいけないロードレースチームでは水あり洗車です。

水なし 洗車 のメリット・デメリット

メリットは水を使用しないためさびやグリスの乳化が起きづらい。水あり洗車よりも準備する物が少ない。
デメリットとしては頑固な汚れに対してはケミカルを多く使用する必要があり、水あり洗車と同等レベルまできれいにするのに多くのケミカルを消費してしまう。

水あり 洗車 のやり方

まずは水を使用できるスペースと水道の確保です。
その後、洗車を始めていきます。
筆者の場合はリアホイールを外し洗車専用のスタンドに固定しています。
スプロケットは別途洗浄します。
チェーンはチェーンキーパーを使用し固定しております。

①ドライブトレイン周りを掃除する。
ロードバイクで一番汚れているチェーンなどのドライブトレインから洗っていきます。
これはチェーン洗浄に使用するディグリーザーが水に弱く、濡れているチェーンなどに塗っても十分な洗浄能力を発揮しないからです。
もしも雨の日に乗ってすぐ洗車をしたい場合はタオル等でふき取ってから洗浄しましょう。
チェーン→チェーンリング→FD→RDの順番で洗浄していきます。
はけでディグリーザーを塗っている方を見かけますが、Park toolなどのチェーンクリーナーを使用した方が断然、きれいになります。
汚れとディグリーザーの飛び散り軽減とより少量のディグリーザーで洗浄できます。
park tool 洗車

②ロードバイク全体を水で洗い流す
ドライブトレイン周りが洗浄できたら水で洗い流します。ドライブトレインだけではなくロードバイク全体に水をかけましょう。
フレームに付着している砂埃を落とす必要があるためです。

③洗剤を使用しロードバイク全体を洗浄する
洗剤は中性洗剤、ダメージが気になる方はロードバイク用の洗剤を使用しましょう。
バケツ等に洗剤を入れて泡立ててスポンジで全体を洗浄します。
その際車用などの大きいスポンジは使用しにくいためカットなどをして使用しやすいサイズで使用しましょう。
最初に洗浄するのは汚れが少ないところから洗浄しましょう。最後にドライブトレインなどを洗浄しましょう。
某ピンク色のいい匂いのするクリーナーはバーテープに絶対かけないようにしましょう。
いくら洗い流してもぬるぬるするパーテープが完成します。乾かしても濡れたら即ぬるぬるします。

④全体の洗い流し
洗剤やディグリーザーを使用したため全体を水で洗い流します。洗剤が残っているとチェーンルブなどに悪影響のため残さず洗い流します。
サドル裏やBB裏など見えにくい箇所に洗剤が残っている事があるので注意しましょう。

⑤拭き上げ、注油
洗浄終了後、流し忘れがないかチェックします。なければ拭き上げをします。
サビやすいねじやFD、RDの可動部分にはラスペネ等で水置換します。
最後にチェーンに注油して終了です。

水なし 洗車 のやり方

前提として水なしの場合はフレームの拭き上げはおすすめしません。
理由としてはフレーム表面に付着している砂埃をクリーナーで塗り伸ばすようになります。
砂埃でロードバイク表面のクリア層を傷つけることがあります。気にしない方は拭いてよいと思います。
ロードバイクをきれいに長持ちさせたい方は拭かないが賢明でしょう。

①クリーナーを使用できる環境を用意する
物によってはにおいや飛び散りが発生します。室内で行う場合は換気や養生しましょう。新聞紙やウェスを使用して養生します。
可能であれば屋外で行う方が良いでしょう。

②チェーンクリーナーをドライブトレインに吹きかける

クリーナーは噴出時の圧を利用して汚れを飛ばせるため対象物に噴出口を近づけましょう。
順番はチェーン→スプロケット→チェーンリング→プーリー→FD→RDの順番で吹きかけます。
ブラシやPark toolのチェーンクリーナーを使用し汚れを落とします。

③クリーナーを使用しチェーンクリーナーを洗い流す

水洗い不要のフォーミングマルチクリーナーを使用します。これをチェーンクリーナーと同じ場所に吹きかけてチェーンクリーナーを洗い流します。
洗い残しがあるとチェーンルブに悪影響なので残らないようにしましょう。

④拭き上げ
ウェスなどを使用してドライブトレインを拭きます。チェーンは入念に拭きましょう。またスプロケットの間も忘れずに拭きましょう。

水あり、水なしを使い分ける

洗車するたびに水あり洗車しているとパーツのさびリスクがあるため汚れの程度で水あり、水なしどちらで洗車するのか判断しましょう。
例)雨の中走行し泥汚れや油汚れがひどい場合は水あり洗車して入念にメンテナンスする。
例)フレームにはほぼ汚れなし。だがチェーンが少し汚れているなど汚れが軽微なので水なし洗車する。
など汚れレベルで判断しましょう。

水あり洗浄後のメンテナンス

水あり洗車は水を排出したい注油を適切に行わなければパーツのサビにつながることがあります。
そのため洗車後に水置換性スプレーで細部から水を追い出します。
よく使用されているのが和光ケミカル RP-C ラスペネC

通称ラスペネを使用することが多い。内容量も多く上下さかさまでも使用出来たりする優れものです。
他にもMuc-off BIKE PROTECTなどの製品があります。

水あり洗車する際にはホイールを別に清掃するなどしてハブ部分に水が入らないようにしましょう。
ハブ部分に水が浸入するとグリスの乳化やさびの原因となります。
筆者は某M社のホイールを使用時にハブやラチェットにさびが発生しました。
他の方の情報によると雨の中乗らず水あり洗車していないのにサビたとか。(もはや謎)
話がそれてしまいましたが、耐水性が低いハブもあるので気を付けましょう。

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結局、水あり水なしどちらがいいの?

結果としては水なし洗車の方がパーツに与えるダメージを掃除の手間が少ない。だが、ロードバイクの汚れ具合によってはケミカルを多く消費してしまうためケミカル代がかかります。
どちらも一長一短。汚れにあった洗車方法を使用しましょう。